若年者の支援に欠くべからざるもの | キャリア・カウンセラー札幌のブログ

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キャリア・カウンセラー札幌の活動内容やキャリア・カウンセラーとしての雑感を記載しています。

ある記事からの抜粋です。

 

 

 「強く願い続ければ、夢は必ず実現できる。

自分らしい未来に向けた夢に挑戦してほしい

……」と著名人が思いを語っている。
 一方「先生、わたし夢なんかありません。

どうすればいいですか?」「せんせ、僕目標

なんか持ってないわ。そやからボクあかんわ!

」という声があちらこちらから聞こえてくる。
 夢や目標が見えているのは素晴らしいこと

だし、それに向かって頑張ってほしい。

しかし自分のやりたいことが分からない若者

のほうが多いのではないだろうか。

しかもそれだけにとどまらず、夢や目標が抱

けない自分を駄目だと卑下したり、罪悪感を

持つ若者さえいるように思える。
 また、「自己分析」「自己理解」という言葉が

飛びかっている。

そして、これも自分の強みや興味そして価値

観などが分からないことで自信を無くしてし

まう若者も多い。
 しかし、果たして本当の自分が分から

なかったり、夢や目標が見えないことはそん

なにいけないことなのだろうか。
  アイデンティティやモラトリアムなど青

年期の発達課題という視点からとらえてみる

と、「本当の自分や夢・目標が分からない」

ということは若年層にとって決しておかしな

ことでも不思議なことでもない。

むしろ、夢症候群自己理解症候群

にかかって、「分からなければいけないんだ」

と思い込み、夢をもてない”“本当の自分

が分からない自分自身を否定的にとらえて

しまうことのほうが問題は大きいように思え

る。

 

 

この文章は、わかものが「本当の自分や夢・

目標」について「自ら問いかける姿」を持ち

続けるようにし、そのテーマを追求し続ける

ことが重要だと結ばれている。

本当の蛇足ではあるが、この趣旨に異を唱え

るわけではないが自己理解は小、中といった

初期教育から始まると,言えはしまいか。

ものの道理として早くスタートした者は早く

ゴールする。

決して結論を急ぐわけではないが、早い段階

での自己理解は、その後の進路選択の基本と

して重要なのではとも思われる。

その上での、進路変更は当然あり得ることで

、そういう柔軟さは残したうえでの早期の自

己理解への対処も必要ではなかろうか。