カウンセリングでの重要事項のひとつに感情
への応答、対応がある。
これは、カウンセリングの試験などでも重視
されることで、この世界の人間にはよく知ら
れていることだ。
感情言葉に対しては、すぐにきちんと反応す
るということが基本だ。
例えば、相談者が「辛い」とか「楽しい」と
いう感情言葉を発した時に、その言葉を反復
するか、自分の解釈で「辛い」とか「楽しい」
とかの感情を表現した別の言葉で返すことを
指す。
このことは、普段から感情が使われていなけ
れば上手く実行できない。
自分が精神的に落ち込んでいて、感情を失っ
ていたり、辛さだけに耐えているような状態
では「感情を動かす」ことは出来がたいであ
ろう。
相談者の感情の動きに、素直に反応したり、
その感情を真っ直ぐに受け取ったり、できな
ければ、この手法の行使は難しい。
また、潤沢な感情の泉のようなものを枯渇さ
せないようにしなければ「感情を動かす」こ
とは難しいであろう。
潤沢な感情を維持するためには、感情を刺激
するものであろう、アートやスポーツや様々
な体験などを自分の身近なものに置いておく
必要があると考える。