言論の自由、これほど重要なものはない。
自由な発言と議論により民主主義は成立して
いる。
以前の大手企業の内部告発によると思われる
、不祥事の頻発はこの社会が民主的であるこ
との証左であろう。
反面の帰属意識の低下を心配するよりも企業
内に良心が生きていることを評価したい。
一方、言論の封殺についての新聞記事が連日
紙面を賑わしていた。
それは30年前の事件についてのものだった。
これは非民主的な国家の現在のありようの是
非を考えれば答えはすぐに明らかになろう。
ただ、これ以外に気になることは、過去2年
以内に、あれだけ社会を賑わせた官公庁の不
祥事に関するニュースが最近とんと聞かれな
いことの不自然さだ。
不祥事の発生の防止についての大きな発表も
無く、具体的な改善策の発表も無く、その発
生の根本的な原因の追究もないまま事態は終
了したことになっているように、私には見え
る。
これが、民間企業の不祥事ならば懺悔と対応
策の明示なくしては企業の存亡が解決されな
いのではなかろうか。
こうした不可思議さを感じているのは私だけ
なのだろうか。
組織の非民主化の進展を懼れる。