なかなか自身の方向性を見いだせない若者達
がいるが、その原因が保護者にあることも多
いといわれている。
保護者自身がキャリア選択上の経験に乏しく
、多角的な判断ができないケースも散見され
る。
また、保護者の過干渉により若者の進路が歪
められる場合もある。
従って、若者は元来、冒険心に富み、行動力
にみちているもので、冒険での失敗から多く
を学ぶものといった考え方も必要ではないだ
ろうか。
若者の自発性や行動力に期待して、見守ると
いう態度も時に重要だと思われる。
一方、その人の中の良さや力を発見してきち
んとフィードバックできるということはすご
く大切なキャリアカウンセラーの資質だ。
近頃の自己効力感の乏しい若者には、こうし
た「勇気づけ」が効果的だといわれている。
人間は自らの発言に正直に行動するものであ
り「自ら宣言したこと」を中心に行動すると
したら、若者自らが自分の存在の貴重さや能
力に気付き、自分の今後の行動を自ら宣言で
きるような指導が重要ではなかろうか。