長年、キャリア・カウンセラーをやっている
といい話にたまに出会うことがある。
民間支援機関にいた時のことだが、50代前
半の男性の担当をした。
高校卒業後卸業での勤務を約10年、その後
大手百貨店系の卸業で二十数年勤務し、早期
退職制度により退職した。(退職時の職位は営
業部長)
自身のスキルは営業と考えており、その他は
適性がないとも考えている。
ただし、長年1社で勤務し、その得意先も固
定的なので新規開拓営業や飛び込みの営業は
基本的に未経験で過去の信用を土台とした営
業スタイルや従来の取引関係の継続による人
間関係を活かした営業はスタイルとして古く
他社での営業活動で活かされる部分は少ない。
また直近の10年は管理職として現場営業と
は一線を画しており、自身の営業能力は維持
向上していない。
スキルの活きる問屋の営業に2社応募したが
内定せずに失業後3ヶ月が経過、焦りを感じ
始めて相談にきた。
今般の経済状況で「営業管理」の仕事は激減
しており管理職を探し続ける事よりは専門職
としての営業のスキルが発揮可能な案件を探
索することを説明し、その方向性でしばらく
探索することにした。
その後、公的求人の半分営業職で半分集金業
務の専門職を探し当て、応募し合格した。
自分のスキルを素直に見直して成功した例だ
った。