ワーカーホリックを勧められても 5 | キャリア・カウンセラー札幌のブログ

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キャリア・カウンセラー札幌の活動内容やキャリア・カウンセラーとしての雑感を記載しています。

昔、ある組織の人が「自分は仕事について起

きている間ずっと考えている。そして、自分

はテレビは見ない。」と発言したのを聞いた

ことがあります。

ただ、僕はその言葉に共感できませんでした。

何故かというと、その人が私利私欲を捨てて

組織や、その組織に帰属している人の福利厚

生や待遇の向上に務めている姿を見たことが

ないからです。

その人は自分が読書家でテレビ以外の活字か

ら様々なことを学んでいるという風に自分で

は思っているらしいのですが、様々な場面で

のあいさつの中で本に触れた話を聞いたこと

が一度もありません。

また、この人が書いたものを見ても、通り一

遍の新聞に書いてあるレベルの話以上の深み

を感じたことがなく、本の読後感や本からの

引用の話を聞いたことがないのです。

従って本もろくに読んでいないのが本当のと

ころ、だと考えます。

この人の持つ知識は少しの読書(新聞、雑誌

を広い意味で含めて)によるものと、人から

の聞きかじりで得られていると思います。

仕事についての考えも、公共的な視点や社会

貢献的な視点というよりはビジネス(=金儲

け)的な視点からのみ成りたっていて無私の

気持ちからは決して生まれていないのです。

僕は、この人以外にも、こうした会社経営者

を数多く見てきました。

そして本質的に金儲けやそれに伴う遊び以外

の自分を作ろうとする人がいないことが残念

です。

いくらきれいごとを言っても、社会貢献や社

会活動に興味が無いのでは、結論的には尊敬

に値しないのです。

ここが社会で愛されたり、尊敬されたりの境

界線だと考えます。