キャリア教育の進展を待望する理由 | キャリア・カウンセラー札幌のブログ

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就職率が上がったからと言って、それが全て

完璧なものとは思わないほうが良い。

問題は、その内容なのだから。

分かると思うが、正社員や長期雇用の比率、雇

用条件の希望との一致度、そもそも満足できる

職種での仕事をしているか等々の面で就業者が

納得しつつ仕事をしているかが本当の問題なの

だから。

最近は年々、学生の就職率は上がり続け企業は

採用に苦労していると聞く。

就職率は低下しているよりは上昇している方が

よいには違いない。

ただ、反面、離職率の低下は一向に大幅に改善

していないのが現状。

企業にしてみても、えらく苦労して必要要員を

確保したものの3年以内にかなりの比率で離職

してしまう状況は変わらないのでは、採用の効

率はむしろ下がり気味なのではなかろうか。

つまり、表層の就職率の上昇は必ずしも就職状

況の好転を表さないということなのではないだ

ろうか。

離職率の改善のためには、学生と企業のマッチ

ングの度合の好転が不可欠であろう。

そのためにはキャリア教育やキャリア開発の学

校への定着が必要だと考える。

この意味での有識で有能なキャリア・カウンセ

ラーの増加が待望されていると考えるのは私だ

けではないであろう。