安定感や組織への愛着の欠乏は企業内のモラ
ルを引き下げ、企業内の不正が特に日本経済
を長年支え育んできた製造業に目立つように
なっている。
今更、二宮金次郎でもないかもしれないが誠
実で勤勉な日本人の減少は将来に大きな禍根
を残すであろう。
このことは、ここ10-20年で進んだ企業
の利潤追求のための組織の変化にも起因する
と思われる。
短時間での成果主義での評価制度では、長期
的な取り組みの結果の成果に結びつく行動は
抑制される。
また、中途半端な目標管理の導入は全員一丸
となった組織力の発揮を阻害し続ける。
半端なマネージャーほど、形だけの目標管理
を振りかざしたりしがちなものだ。
かくして、誠実で勤勉な日本人は減少し続け
、真の愛社精神や組織への忠誠心を失くした
社会人の増加が続くであろう。