カウンセリングの基礎を考える | キャリア・カウンセラー札幌のブログ

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キャリア・カウンセラー札幌の活動内容やキャリア・カウンセラーとしての雑感を記載しています。

カウンセリングの基礎技法は①受容②内容

の再陳述③感情の反射④感情の明確化⑤要

約⑥閉じられた質問、開かれた質問⑦沈黙

への対応といわれている。

このことが全て上手くやれるようになって

基本的な資格が与えられる。

カウンセリングの初心者の場合には①~④

あたりが出来ればよいところであろう。

⑤、⑥はかなり慣れて円滑に出来るように

なる気がする。

ただ、開かれた質問を繰り出すことに夢中

になって、頭の中に質問ばかりが渦巻いて

いるようでは③、④の感情への対応がおろ

そかになりがちだ。

相談者が「辛い」や「うれしい」などの感

情言葉を発しているのに反応せずに次の質

問に移行するような愚かなことをするのは

「開かれた質問」を数多くしなければなら

ないとの脅迫観念がなせる技といえよう。

相談者は問題だらけの困窮者ばかりではな

い。

成功経験も多く持つ人で、今が困窮してい

るだけのこともある。

そうした人が発しがちな陽性の「感情言葉

」は無視してはいけないのだ。

そうした成功体験が課題解決の鍵になるの

ならば、それはそれで大変に結構なこと。

受容や感情への応答は、相談者に寄り添う

ための最も基本的な重要事項であることが

理解できない人にカウンセリングの適性は

ないはずだ。