カウンセリングの基礎技法は①受容②内容
の再陳述③感情の反射④感情の明確化⑤要
約⑥閉じられた質問、開かれた質問⑦沈黙
への対応といわれている。
このことが全て上手くやれるようになって
基本的な資格が与えられる。
カウンセリングの初心者の場合には①~④
あたりが出来ればよいところであろう。
⑤、⑥はかなり慣れて円滑に出来るように
なる気がする。
ただ、開かれた質問を繰り出すことに夢中
になって、頭の中に質問ばかりが渦巻いて
いるようでは③、④の感情への対応がおろ
そかになりがちだ。
相談者が「辛い」や「うれしい」などの感
情言葉を発しているのに反応せずに次の質
問に移行するような愚かなことをするのは
「開かれた質問」を数多くしなければなら
ないとの脅迫観念がなせる技といえよう。
相談者は問題だらけの困窮者ばかりではな
い。
成功経験も多く持つ人で、今が困窮してい
るだけのこともある。
そうした人が発しがちな陽性の「感情言葉
」は無視してはいけないのだ。
そうした成功体験が課題解決の鍵になるの
ならば、それはそれで大変に結構なこと。
受容や感情への応答は、相談者に寄り添う
ための最も基本的な重要事項であることが
理解できない人にカウンセリングの適性は
ないはずだ。