カウンセラーが犯しがちな間違いとは | キャリア・カウンセラー札幌のブログ

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キャリア・カウンセラー札幌の活動内容やキャリア・カウンセラーとしての雑感を記載しています。

話を聞く途中で助言や意見をしたくなったと

しても、そういう助言などの効果は限定的で

あることに留意する必要がある。

確かに、カウンセラーとしての経験が長くな

ると相談者の話の類型的なことに気付くよう

になると思われる。

例えば、精神的な苦痛を「愚痴を言って」晴

らすためだけが希望のような人も多い。

こういう場合には、かなり辛抱強く聴きに徹

しなければラポール形成も不可能になる。

別のケースでは希望のみで就職が可能と考え

ているような現実無視のパターンもある。

こういう時に、カウンセラーとしてはすぐに

現実を直視すべきだなどと教唆しがちではな

かろうか。

確かに、現実を直視して諦めるのが賢い選択

の場合も多く見かけられる。

しかし、諦めて問題解決ではないのだ。

相談者は一旦は引き下がるかもしれないが、

こうした希望は再度沸き起こる。

場合によっては一生付きまとう。

では、課題解決には?

カウンセラーとして「希望」の成就を一緒に

考えるのも良いであろう。

あるいは希望の達成に不足することを認識さ

せて不足を補う方法をどうとるかを課題とし

て意識させるのも良いかもしれない。

とにかく短絡的に「希望」を諦めて経験した

業・職種に戻れなどと間違った提案などして

はいけないのだ。