過去に担当したことがある人達の中に「就職
の優等生」ともいうべき人が稀にいた。
その中の一人の女性は大学で法律を学び司法
書士資格を取得、卒業時の就職活動に成功で
きずに、一般企業の総合職で就職し数年たっ
たが転職希望で相談に来たという人。
民間の法律事務所に就職希望での相談であっ
たが、高い学力を証明するような職務経歴書
の出来栄えで、ほとんど修正を必要としなか
った。
自身の訴えでは面接が苦手とのことで、面接
トレーニングを行い、数少ない欠点を修正し
た。
そのことだけで希望の事務所に合格したとの
返事をもらったのは初見から数週間後のこと
だったと記憶する。
また、若年者対象の公的機関で経験したこと
だが、販売や営業、その他の職業だった人が
事務職で転職したいとやってくるケースがか
なりあった。
この場合に、必ずのように行ったことは詳し
い職務の棚卸をすることの勧めであり、経験
した事務的仕事の詳細な確認と文章化である。
それに「素直」に応じ、自分の事務的スキル
をしっかり捕まえた人のみが合格した。
前記の人と自分のスキルの整理に素直に応じ
た人の双方の共通項は「素直さ」であると考
える。
こうした長所は誰が見ても同じだろうと(面
接官が見ても)今でも思っている。