たとえば知識や理論のようなものを共有する
ことはそう難しくない。
多くの経験やノウハウを有する先達が後輩に
知識を伝授していくことで社会に普及させら
れる。
そして、そのためには時間共有の場所とペー
パーと少しのツールの準備のみがあれば良い。
従って、このような良質な知識の伝達は「キ
ャリア・カウンセリング」に携わっている多
くの組織や団体で実施されるべきものだと考
える。
約10年前までは主要な団体で、この知識の
伝達のための努力が行われ、知識の普及に向
けて先進的な講演やセミナーが行われたと記
憶する。
しかし、最近はこうしたものは見られず各団
体の努力不足が蔓延しているように感ぜられ
る。
また、アメリカ直輸入の「キャリア・カウン
セリング」が先進の地で目立った発達をして
いないのならば、ここ日本でそれが再構築さ
れても良いのではなかろうか。
冒頭に書いたように、知識や理論のようなも
のを共有することはそう難しくないと考える。
その知識の普及のための努力を継続するか、
しないかにのみ関わると思われる。
少なくとも我々は、このことに注力し続ける
事で、全くの微力ではあるが多くの有力団体
の全日本での「キャリア・カウンセリング」
の普及への活動の強化を促し、全国での関連
各団体での同様の活動への刺激を与えられる
ことに取り組み続けたいと思っている。