一番苦しいときに出口を見失うことがある。
そういうときに教訓を垂れるような本は読ま
ないほうがよい。
むしろユーモアがあり、優しさにみちた本を
選択すべきだ。
このことはカウンセリングマインドに通ずる
ものがあると思われる。
従って、裏を返せば相談者の苦しい心を無視
したようなカウンセリングはもってのほかと
いうことになる。
以前から、よく書いていることだが公的支援
の場所で、相談者の感情を無視した態度や教
唆の場面が散見された。
カウンセリングマインドに乏しい人間は基本
的に相談業務にはつかない方がよい。
また、そういうことに自分がなっているか否
かの点検は、出来る限り行った方がよい。
これには、スーパバイズの機会を何らかの形
で得て行う他の方法はない。
カウンセラー相互のスーパバイズも略式とし
ては成り立つが、この場合はお互いの馴れ合
いに充分に注意して行う必要がある。