私事で恐縮だが、40年以上前の大学生の就職
活動の一例として私の大学時代の就職活動を紹
介したい。
基本的なことは、時代を経てもあまり変わって
いない。
大幅に変わったことは、最近はアメリカの影響
でインターンシップが増加したことくらいだ。
次に、私の活動について少しご紹介してみる。
先に説明した、学校からの早期活動の勧めに忠
実に従った私は、早期に活動を開始した。
それと浪人年数が多かった私は、就職では不利
だった事や学内で行われた就職用の共通試験で
奇跡的に学内で数パーセントの上位に入り、そ
れを見た同級生から羨望の眼差しで見られたこ
となどが、早期の活動開始を後押ししていた気
がする。
従って、当時の就職課の相談会や大学内行事と
して行われた「先輩卒業生による企業紹介会?
」にも積極的に参加した。
そして、当時は職業興味・適性検査などなかっ
たこともあり「自分のやりたいこと」のみが業
界や企業や職業選択の基準となっていた。
これでは、あまりにもノーフォーカスだと感じ
た私は取りあえず4つに業界を決めた。
一つは自分として一番関心があった、出版業界。
次に挑戦目標としての金融業界。そして華やか
なイメージに興味ひかれた広告業界。一番堅実
に思われた食品業界。
これらの選択はかなり感覚的に選択したし、興
味関心と「やりたい」のみが基準となっていて
、もっとも堅実な選択は食品業界のみといえる
、と今でも思う。
そして、職種は基本的に営業とした。
それは、選考枠の多さと私立文系が最も無資格
で受け入れられると考えたからだ。(企業社
会を知らない自分には何の職業を選んだらよ
いかの知恵もなかった)