流石、海外の若年者対策は | キャリア・カウンセラー札幌のブログ

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フリーターは2003年に217万人いたも

のの、その後漸減しつつある気がするが依然

として多く存在する。

2005年のレポートにあった、ビートルズ

を生んだ英国の音楽を通じた若年失業者対策

が功を奏している、という記事のことに触れ

たい。

若者がフリーターになった理由は「やむを得

ず型」「モラトリアム型」「夢追求型」の3つ

があるといわれている。

前の2つは、ここではおくが「夢追求型」に

ついて触れたい。

「夢追求型」は音楽家や俳優などを目指すも

のをいう。

英国では、この「夢追求型」の対策として0

3年から「音楽家になるためのプログラム」

が「若年失業者プログラム」に加えられたと

いう。

具体的には、楽器奏者、ボーカリスト、作詞

家、作曲家、ディスクジョッキーといった分

野で音楽家を志す失業者を対象としているプ

ログラムだ。

まず、失業者対策プログラムに参加し、その

後、希望者は楽器演奏の経歴、音楽に関する

保有資格、デモテープなどを個人アドバイサ

ーに示すことからスタートする。

そして、3つのメニューが付加されていると

いう。

第一に音楽コンサルタントが指導者になり現

実的な助言をしていく。

第二に技術指導や音楽ビジネスに関する知識

を最大週30時間、半年間無料で受けられる。

第三に半年間、失業手当を受けながら自営の

音楽家として活動する機会が与えらえる。

この「音楽家になるためのプログラム」は実験

的な試みといえよう。

ただ、その具体性と創造的な仕事への育成策と

しての斬新性は傑出しているといえる。

流石に、ビートルズや数々のアーティストを生

み続ける国の対策だ。

クールジャパンも結構だが、コンテンツ産業の

具体的な育成策として一考に値すると考えるの

は私だけではあるまい。