2015年のブログから。
高校生の進路希望には幼児的なものや、実現
性に乏しいものが多い。
たとえば、菓子職人や芸能人、デザイナー、
漫画家という希望が多い。
これらは憧れの表出で現実的な実現可能性を
熟慮した結果の答えではない。
したがって目標とはならない、と考える。
地道な努力や勤勉さの美徳をよしとする気質
が社会に乏しくなった結果、安直な仕業の結
果の成功がもてはやされる風潮がそれを後押
ししている。
それと現代は職業の幅がありすぎて多様な選
択肢を絞り込むのに苦労するのも事実。
過去にトリマーやカラーコーディネーター等
々は存在しなかった。
情報量が過去とは比較にならない現代では、
ともするとその情報の量に埋没しそうになる。
しかし、選択上手になるべきであって情報か
ら逃げては何も解決できない。
高校生には多くの情報を知って、その中から
自分にふさわしいものを選択する能力を身に
つけて欲しいものです。
過去に担当した高校生の進路相談員の時に、
その進路希望で一番多かったものは、女子で
菓子屋の販売とアパレルの販売、男子ではエ
ネルギー関連の作業員であった。
いずれにしても、この狭い範囲で競争してい
たのが現実であり、もっと広い目で情報を探
索するべきといつも感じていた。