中高年の就職支援で重要なことは、多くの支
援対象者がその豊富なキャリアを活かすこと
ができる再就職先をすぐに見つけられない、
ことです。
では、どうしてそうなるのでしょうか?
答えは簡単です。
相手企業の求める人材像や求めるスキルに合
致したことをアピールできないからなのです。
では、このことに焦点を当てて考えてみまし
ょう。
企業の求める人材像はどう探り当てるか。
これは多角的にやるしかありません。
まず、ホームページ。
過去の就職支援セミナーでよく話したのは、
ホームページのトップページに社風を示す内
容として「チャレンジ」が書かれている場合
に自分の協調性や着実な仕事姿勢や仕事ぶり
をアピールしても余り効果的ではない、とい
うことです。
やはり、自己の中にある「チャレンジ精神」
や「チャレンジ的な行動」を探り当てアピー
ルしなければならない筈です。
また、職種によって必須なスキルや性格や必
要な知識があります。
その必要なことを具体的に知って、自分の中
にある合致点をアピールするのです。
ここは、大いに研究の余地があります。
一例としては、職業紹介のサイトや書籍にあ
る職種によって必須なスキルや性格や必要な
知識を調べるというのがあります。
いずれにしても、こういうことが大事です。
書類に「自分史的な長大な内容」を書いても
無視されるだけです。
多分、相手先では仕事のできない、整理能力
の乏しい人材としか見られないからです。
つまり、自分の持っている多様な能力の披瀝
には意味がなく「相手先の求めるもの」で自
分の持っているものをコンパクトに提示する
必要がある、ということです。