キャリア・カウンセリングをする中で充分に
気をつけなければならないのは、若年者の意
識が、「仕事」から「家庭と地域・個人の生
活」に移動していると認識することであろう。
つまり、昔のような「仕事人間」や「モーレ
ツ人間」は現代ではウケないということも頭
に置きながらカウンセリングする必要がある
ということだ。
確かに、身心ともに健康でリフレッシュした
状態だといい仕事にもつながる。
まさに仕事と休暇(余暇)のバランスをうま
く取ることで、社員のモチベーションの向上
と企業の生産性の向上が図られる訳だ。
この意味では、北海道には「六花亭」という
有給休暇取得率100%というワークライフ
バランス維持企業の見本のような会社がある。
ただ、ここではっきりさせておきたいのは、
ワークライフバランスの基本は仕事時間中の
集中とあくなき仕事効率の追求が前提になっ
ていることだ。
テキトーに時間を過ごせば、休みが取れダラ
ダラした人生が送れるというような、甘さが
基本にはないことは知っておくべきであろう。
仕事の効率化と高い生産性での高い成果の実
現とが真のライフ=「家庭と地域・個人の生
活」の充実の背景となることは認識すべきだ
と考える。