カウンセラーとしてやるべきではない、自己
の価値観の押し付けや教唆が過去の職場でよ
く見られたのは何故なのだろうか。
過去の職場が満足なカウンセラーの集団でな
かったからだ。
その理由はいくつかある。
その理由は次に書いてみたい。
第2に、現在の地位に安住しがちな職場だっ
たことも大きい。
何故か女性カウンセラーが多く採用されてい
た職場だったが、女性の平均賃金からすると
賃金は決して低くはなかったことや資格が割
と簡単に取得可能なことから、一端、就いた
職から離れたがらず、前述の競争のない環境
で安定のみを求める傾向が強かったことがあ
った。
また、カウンセリング内容のチェックなどの
評価もなく、全く競争のない環境であったた
め自分の能力の向上には関心がなかったこと
も大きな要因であったと思う。
従って、自ら職場環境の変化を求めて職場転
換を希望するものはごく少なく、長々と同一
職場にいる人間が幅を利かせがちな空気が職
場に蔓延する状況となっていた。
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2の理由以外にもカウンセリングによ
るキャリア開発という本来の目的がきちんと
評価されず「お手軽マッチング」での就職や
事務処理量の多さが評価されるなどの要素も
職場を満足なカウンセラーの集団でなくさせ
ていたように思う。
この解決のためには、人事ローテーションの
活発化やカウンセラーとしての能力向上研修
や自己啓発促進への助成制度の開発が待たれ
るところではなかろうか。