職業が身近に見えづらいのは職業理解が進ま
ないことの大きな理由と感ずる。
年寄りの昔話になるが、子供のころに近くの
商店(魚屋、八百屋、肉屋・・・)で見た商
売の原点や鍛冶屋や町工場で働く同級生の親
たちを見て仕事を体感したことは職業理解の
将に原点だったと思う。
キャリア教育の進展のためには教育関係者の
、このことへの研修や教育による知識の習得
や生徒に対するキャリア教育のシステム的な
行使が必要であろう。
また、民間の職業紹介や職業講話の講師によ
るキャリア教育の実践も不可欠。
この民間の力のシステム的な活用で生徒の職
業観は幅の広いものになると思われる。
また、教師の成れの果てに、現状維持に腐心
している人間にキャリア教育などできるはず
もない。
過去に高校の進路相談員を経験したが、ある
高校でキャリア・カウンセリングの講話を放
課後に10人程度の教師に行ったことがあっ
た。
1時間程度のものにも関わらず、そのうちの
2、3人が居眠りをした。
僕の話術の拙さも反省すべきだが、その関心
の薄さと態度の悪さには閉口したものだ。
今はこんな状況が改善されていることを望む
ばかりだ。