在宅勤務や在宅ワークが今後の人手不足の解決
の有効な手段になるとの見方がある。
ある特殊な分野では確かに有効であろうが、す
べての産業がこの方法で人手不足を解消できる
わけではない。
この方策は、女性活用という雰囲気の中、主婦
や潜在的な社会の能力活用(特に時間制約が生
活の問題になりやすい女性の能力活用)に有効
なものとして社会でここ数年もてはやされてき
たと考える。
確かにITや事務的職業や専門的分野では在宅
勤務や在宅ワークは機能するであろう。
しかし、これ以外の作業やサービスなどの業種
では在宅は機能しない場合がほとんどであろう。
その面への対応策として、最近外国人雇用が打
ち出されたと思う。
これまであいまいに行われていたサービスや軽
作業などでの外国人依存を表だって認めようと
いう動きにも見える。
言ってみれば先進国で行われてきた移民受け入
れがようやく公然と行われようとしているのだ
とも思われる。
ただ、労働力不足をこの方法だけで切り抜けよ
うとするのはどうなのだろうか。
職業訓練の強化によるスキルアップされた労働
力の増加は今後も継続、強化される必要性は高
い。
安直な方向転換や労働力の輸入だけでは本質的
な問題解決にならないことは肝に銘じておくべ
きではなかろうか。