キャリア・カウンセラーの質的な格差の大き
な要因がスーパービジョン制度の不足ではな
いかと言われている。
一旦、就職すると、その地位に安心し自身の
スキルアップや鍛錬を忘れがちなことは一般
の社会人もキャリア・カウンセラーも変わら
ないと思われる。
人の生涯に影響を与える仕事に就き、その相
談内容に責任を負うキャリア・カウンセラー
の自己研鑽の重要性はいつも指摘しているこ
とだが自己研鑽の仕組みが確立されていない
ことは否めない。
資料や本を読むこと、講演会などでの知識の
拡充は個人でも可能だ。
しかし、スーパバイザーの助力を必要とする
スーパービジョンの制度化は進んでいない。
大手の養成機関で安価なスーパービジョンの
仕組みを作り、自身が作り上げたカウンセラ
ーの質の維持に注力することは当然であるが、
その他の取り組みの強化も急務だ。
我々はこの課題に「研修」の場でのスーパー
バイズにより取組みたいと考えている。
また、このような試みの活発化を強く望んで
いる。