採用人事 その2 | キャリア・カウンセラー札幌のブログ

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キャリア・カウンセラー札幌の活動内容やキャリア・カウンセラーとしての雑感を記載しています。

過去のブログより。

 

 

昔、一般企業で管理職をやっていた時の話。

地方支店の一課長で営業担当だったことがあ

り、課の業務遂行に不可欠な営業補助の臨時

職員の募集と面接を数回行った。

一度は数人の候補者から最も的確と思われる

、愛想の良い女性を選んだ。

笑顔が好印象の30才前後の人で結婚してい

た。

当時の支店長が出産の可能性について(今だ

ったら出来ない質問だろうと思うが)尋ねた

ら、可能性は少ない、とのことだった。

入社後の勤務態度もよく、仕事も良くできた

ので安心していた。

ところが数ケ月後に突然話があるとのことに

なり、聞いてみると面接時に確認し、ないと

のことだった出産の兆しで仕事が継続出来ず

辞めたいというものだった。

残念だったが希望を受け入れ、退職してもら

った。

今考えれば、出産準備もあったとは思うが、

時間経過し職場や仕事が良く見えて、それが

自分の希望と異なっていたのが本当の理由か

もしれないと思われる。

働く側から見れば、仕事は就いてみなければ

分からないし職場もいて見なければ分からな

いものだ。

これは使う側から見ても同じこと。

要は何事もやってみなければ分からないし、

分かるのは自分でしかない、ということだ。

 

 

職場定着は現在の労働における問題の一つ。

一定期間を経てからの退職の希望にどう対処

すべきなのか。

管理する側にとっては頭の痛い話だ。

まずは、よく話し合い本人が誤解しているこ

とを正したり、問題視していることに改善策

を示したりして収まる場合もあろう。

入社した社員側から見て、譲れない大きな問

題を短期間で発見したのか、そうでなく誤解

なのかは将来に関わることになる。

いずれにしても数ケ月で止める事を繰り返す

のは避けたほうがよい。

もう少し長いサイクルで企業をじっくり見て

判断する必要があると考える。