あるブログからの抜粋です。
研修について参考にしたい事が書かれています。
一般に、研修で学んだことが実践されるために
は、下記のように3つの壁があると思います。
1.「記憶の壁」
2.「実践の壁」
3.「継続の壁」
第一の「記憶の壁」は、端的に申し上げますと
、「研修で学んだことが、なにひとつ記憶され
てすらいない」ということにまつわる壁です。
しかし、もしあなたが「学ぶ側」ならどうでし
ょう。
あなたは、過去に研修で学んだ内容を、どれだ
け記憶していますか?
100回研修を受けていたとして、そのうち、
どの程度を記憶しているでしょうか?
おそらく5%以下なのではないか、と思います。
これが「記憶の壁」です。
記憶の壁の克服には、「研修の教え方」を工夫
することです。
ディスカッションや対話など、双方向性の高い
研修を行い、参加者の「はらおち度」をあげて
いくことが重要です。
講師が一方向で情報を「伝達」するような研修
では、「話した内容」はほぼ「忘れ去られる運
命」にあるでしょう。
また、「研修が終わったあとのリマインド」が
必須だと思います。
大切なことは、何度もリマインドして、実践に
つなげることを支援しなくてはなりません。
第二の「実践の壁」は、「研修で学んだことを
、本当にやってみるか、どうか」という壁です。
「やってみるか、どうか」というのは2つの意
味があります。
「自らやってみようと思うか、どうか」という
「参加者のモティべーションの問題」と、「や
ってみる機会が与えられるか、どうか」という
「機会の問題」です。
前者を高めるためには、研修の最後に「自己効
力感」を高めることが重要です。
後者の「機会の問題」に関しては、参加者の上
司がいかに研修に協力して、機会をつくってく
れるかどうかに関わってきます。
よく知られているように、研修の転移にもっと
も影響を与える要因のひとつは、参加者の上司
や同僚の態度やサポートであったりします。
第三の「継続の壁」は、「実践を継続できるか
、どうか」ということです。
わたしも、そして、あなたも、人は「か弱き存
在」です。
一度はじめたことでも、実践し続けることがで
きるのは、強い意志が必要です。 これを高める
ためには、研修を「2段構え」にする工夫が行
われます。
すなわち「1回目」と「2回目」をもうけて、
そのあいだにインターバル(間隔)をもうけま
す。
そして、このインターバル期間に、実践をして
いただくわけです。
2度目の研修では、実践後の成果を持ち寄るな
どの工夫が行われます。
要するに、「やらなくてはならない状況」を研
修のデザインの中にいれてしまうということで
すね。
あなたの周りには、仕事にさっぱり役立てられな
い研修がありませんか?
あなたの研修は、「記憶・実践・継続の壁」を乗
り越える工夫がなされていますか?
我々の実践している「キャリア・カウンセラー研
修」について考えさせられる内容です。
研修が自己満足のものになっていないか、参加者
の利益に繋がっているか、反省点は多いと感じま
す。
また、継続の壁を超えるための「インターバル期
間」は参考にしたいと考えます。