職業が身近に見えづらいのは職業理解が進ま
ないことの大きな理由と感ずる。
年寄りの昔話になるが、子供のころに近くの
商店(魚屋、八百屋、肉屋・・・)で見た商
売の原点や鍛冶屋や町工場で働く同級生の親
たちを見て仕事を体感したことは職業理解の
将に原点だったと思う。
現代はサラリーマンや商店だとしてもボラン
タリーチェーン化したものに満ちた時代だ。
したがって、昔のように職業が身近で目、耳
、臭い、指で感じられることは余りない。
思い出したが、身近に先生がいたこともあり、
小学校の時にビールや乳製品やアイスクリー
ムやお菓子の工場見学に行った。
その時の工場の臭いや音、製品の感じは忘れ
られない。
従って、こういう経験は増やすべきだし、今
はデパートやスーパーのバックヤード、物流
の現場を見たり、工場見学などはかなり容易
になったと思われる。
また、その道のプロによる職業講話もシステ
ム化されてきたという。
上記のように社会全体がシステム化、サラー
リーマン化している現代では職業の現場は見
えづらく理解しづらいと思われる。
こういう状況を改善するために講話や見学の
機会を増やし目、耳などの五感に訴える体験
を早期教育から始めるべきだ。