感情への応答とは その3 | キャリア・カウンセラー札幌のブログ

キャリア・カウンセラー札幌のブログ

キャリア・カウンセラー札幌の活動内容やキャリア・カウンセラーとしての雑感を記載しています。

感情への応答は、クライエントの感情の表現(言語化

されている場合もあるし、言語化されていない場合も

ある)を注意深く聴き取り、それを伝え返すことであ

る、と言われていいます。

それは、「感情への反射」と「感情の明確化」によっ

て行われます。

感情への応答がきちんと行われない場合、クライエン

トはカウンセラーへの信頼感を無くし、応答をしなく

なったりわざと自分の本意とは違う答えをしたりする

、と言われています。

感情への応答は以下の2つと言われています。

感情の反射(反映)

相手が伝えてくる感情などを、「あなたのいいたいこ

とは~なんですね」とか、「~という気持ちなんです

ね」というように確かめの気持ちをこめて相手に返す。

感情の明確化

クライエントが感じてはいるが、言葉としてはつかん

でいないことを、明確な言葉で表現して伝え返す。

ですからカウンセリングの時は、感情にはいつも注意

しながら進めなければならないということです。

例えば、キャリアコンサルティング技能士の試験では

カウンセリングの序盤で感情への応答に失敗すると、

相談者が押し黙ったり、自分の思いと異なることを言

ったりしてカウンセリングが順調に進まなくなると、

言われています。

虚心坦懐な姿勢を失い、上手く自分のシナリオ通りに

カウンセリングを進めようとすると相談者の発言への

注意力が失われ、相手の感情ことばへの反応をしそこ

なったりしがちです。

相手が苦しいといっているのに「今の質問について、

もっと詳しく話してください」などとちぐはぐな対

応に終始したりするのです。