企業の求める能力の中で、専門能力と職業能力がある
と言われている。
例えば、職歴のかなりある(中高年など)職業人の場
合、過去の経験からくる専門の能力=専門能力は相当
に高く、言いだしたらきりのない程あろう。
技術職を例にとると、技術系の学校を出て、企業で専
門的な仕事をして数々の実績を持つというような人材
はかなりいると思われる。
また、経理を例にとると現金&預金の出納、保管、銀
行振込、伝票処理、会計ソフト入力(勘定奉行、弥生
会計)、請求書作成、売掛金、買掛金の管理、月次試
算表作成、経費予算表作成、決算処理などが基本的な
専門能力で経験の長い人ほど多くの能力を有する。
一方、職業能力やポータブルスキルというものは、職
業遂行の基本的に必要な能力といわれ、人柄、性格、
仕事観、価値観、心情、信念、動機個性などとコンピ
テンシーが合わさって出来あがったものであり、中々
文字にして表しずらいものと言える。
今までは、求職者の専門能力を中心に企業は求職者を
評価してきたが、今後は職業能力やポータブルスキル
を含めて評価する方向になった。