あるブログからの抜粋です。
◇バブル世代110万人が失業する「2035年」
昇進適齢期を過ぎ、教育や介護がなお重くのしかかるバ
ブル世代をじわじわと追いつめるのが、老後の資金問題
だ。内閣府の調べ(13年)では、老後の蓄えについて
「かなり足りないと思う」と答えた人は、40代後半で
は58%にのぼる。
「人生100年時代」とも言われる現代、悠々自適の老
後を迎えられるのは一部の恵まれた人だけ……と将来の
生計に不安を抱くのは、若い層だけではない。
華やかな過去と厳しい未来の板挟みになっているのが、
今のバブル世代といえる。
リクルートワークス研究所は14年、大企業に正規雇用
されている30~60代男女3000を対象に、就労意
識と経済状況に関する調査をした。
生活のために働き続ける必要がある期間を尋ねたところ
、40代では「生涯現役にならざるをえない」が16%
いた。およそ6人に1人が“一生働き続けること”を覚
悟していたことになる。
問題は働き口があるかどうかだが、やはり同研究所が実
施したシミュレーションでは、35年、60代後半に突
入したバブル世代のうち、なんと約110万人が失業す
る可能性がある、という結果がはじき出された。
あくまで調査時における就労意向、シニアの働き方をめ
ぐるさまざまな問題が解決しなかった場合を想定した試
算だが、ショッキングな数字である。
◇心の安定を取り戻すための“二つの問い”
仕事への意欲減退や経済状況への不安から、不眠や食欲
不振、憂うつな気分に悩まされる人もいるだろう。心の
モヤモヤを晴らすにはどうすればいいのだろうか。
「会社名や役職名へのこだわりを捨てること」が解決の
一つの糸口、という。
価値観が変われば、同級生が偉くなっていようが、後輩
の誰が昇進しようが気にする必要はなくなる。「これぞ
自分の仕事だ」と思える役割を探そう。上のポジション
をつかむことより、長い目で見た自分のキャリアを考
えることがポイントという。社内にライバルが多い場
合は、転職活動をすることも一つの選択肢かもしれな
いが、うつを発症している場合は退職、転職は症状を
悪化させる原因になるので避けたい。
仕事のスキル、経験を生かし、社会貢献する「プロボ
ノ」で、社会における自分の役割を模索する方法もあ
る。
「キーワードは“CAN”です。幸せな働き方は、WI
LL(やりたいこと)、CAN(できること)、MUST
(やるべきこと)が重なるところにある。このうち、若
い世代はWILLを重視しますが、バブル世代には自分
ができることを再発見してほしい」 そのために自分に
投げかけるべき問いは二つある。
「何が得意か」「何をしているとき、生き生きしているか
」 答えを探す過程で心の晴れ間が少しずつ広がり、そこ
から活路が見えてくるはずだ。
上記のことから「老後難民問題」や「ライフシフト」の
問題や熟年者の「生きがい」などの諸問題が今後発生す
る可能性が高いことが分かります。
人は「外的キャリア」よりも「内的キャリア」を重視し
て生きるとの見方もあります。
「何が得意か」「何をしているとき、生き生きしているか
」を自問自答し、自信のある自分を確立し高齢期を活力
に満ちたものにしてはいかでしょうか。