あるブログからの抜粋です。
バブル世代とは1965年~70年ごろの生まれで、
87年~92年ごろに大学を卒業し、社会人となった
世代を指す。かつて「花のバブル入社組」ともてはや
された彼らは今、深刻な問題に直面している。
◇「花の入社組」は見た!昭和ブラック職場の現実
「ご存じのように、バブル期の採用は超売り手市場
。大学卒業者のじつに6割近くが大手企業への切符を
手にしました」派手な消費性向を持ち、マイペースで
お気楽などと言われてきた彼らだが、その足跡をたど
ってみると、意外にもシビアな一面が浮かび上がる。
「会社説明会に行ったら交通費として3万円を渡され
た」「内定者フォローという名目で、豪華クルージング
の旅に招待された」など、たしかに就活のエピソード
は華やかな伝説に彩られている。
とはいえ入社してみれば、職場は好景気ゆえの膨大な
業務を抱えたブラック職場。みんな終電まで働き、土
日出勤もあたりまえという世界だった。 「朝、出勤
すると職場に常備された寝袋にいつも誰かが寝ていた
(出版社勤務)」「月の残業時間はつねに120時間を
超えていたが、申告すると『社会人の常識というもの
があるだろう!』と上司にしかられ、定時退社してい
たことにさせられた(銀行勤務)」といった悲惨な逸話
はいくらでも聞こえてくる。 総務省統計局「労働力
調査」によれば、週49時間以上の労働者の割合は、
88年にピークの39.2%に達した。
「24時間戦えますか」という栄養ドリンクのCMソ
ングが流れたのもこのころだ。 同期入社が多い分、
競争も激烈だった。「就職氷河期世代と同様、入社後
は厳しい環境で育ってきた人たちではないか」。
◇お前も、俺も……2人に1人が役職に就けず
それでもがんばれたのは、「真面目に働けばいつか
課長、部長になれる」という、暗黙のお約束があった
からだ。彼らの父親世代は高度経済成長を支えたいわ
ゆる「モーレツ社員」。会社のために粉骨砕身働き、
年功序列のもとで昇進・昇給も約束されていた。「92
年当時も、40代前半では51%、40代後半では6
7%が課長以上の役職に就いていました。ところが、こ
のパーセンテージは20年後の2012年には大きく下
落し、40代前半は30%、40代後半では45%にな
ってしまったのです」。
若いうちはしゃにむに働き、中年期に達してムリがきか
なくなれば、がんばっただけの収穫を手にする--はず
だったのだが、待っていたのはなんと同期の半数以上が
役職に就いていない、という現実だった。
20年の歳月の間にリストラの風が吹き荒れ、組織のフ
ラット化は進んだ。役職そのものを減らす企業も増えて
いるうえ、上のポストは団塊世代以下でひしめいている。
リクルートワークス研究所の調査によると、少なくとも
大企業では役職に応じてモチベーションが維持されやす
いことがわかっている。
「40代後半ともなれば先行きの見通しも見当がつく。
仕事の意味を見失う人もいるでしょう。子どもの進学、親
の介護が重なりやすい時期でもあり、精神的に不安定にな
るのも無理はありません」(清瀬さん) そんな彼らを待
ち受けるのが、110万人を襲うともいわれる「2035
年問題」である。
これは「2035年」にバブル世代110万人が失業する
と言われていることを指す。