クルンボルツとプランドハプンスタンスセオリー 2 | キャリア・カウンセラー札幌のブログ

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過去のブログより。

 

 

クルンボルツは、我々のキャリアはそれぞれ予期せぬ

出来事によって決定される。

そして、我々が人生上遭遇するその予期せぬ偶発的な

出来事を上手に活用することによって、ただの偶発的

出来事も自分のキャリア形成の力に変えていくことが

出来る。

それは一人一人の主体性であり意識的努力によるもの

である、と述べています。

このことを、ある講演会で自身の経験を例に説明しま

した。

クルンボルツが大学の最終学年の時に学校から手紙が

来て、数日のうちに専攻の決定がない場合には退学と

なると書かれていたそうです。

困った彼は、当時熱中していたテニスの顧問の先生と

相談したところ、自分の担当の心理学を専攻にするこ

とを勧めたそうです。

こうして自分のキャリアが始まった、とクルンボルツ

は語っています。

偶発的なことを活かすも殺すも自分次第、科学の偉大

な発見・発明などもこうした偶然を見過ごさないこと

で起こっていることは周知のことですね。

これらのことを体系化したものがプランドハプンスタ

ンスセオリーといわれれています。

 

 

偶然の機会が人の運命を決定づけることは往々にして

ある。

会社の危機により、リストラに会ったりやむなく退社

した知人は多いが、その中でも大成功した人々がいる。

ある先輩の一人は上場企業の社長になったし、もっと

年代の近い先輩は別の上場企業の専務になって最近退

職したという。

この人達は当然であるが努力の塊のような人達である

が、人として自然体の部分を知っている限りは失わな

い人達であった。

クルンボルツの「常にチャンスに備えて予期せぬでき

ごとが起こる時のために準備をし、心を広く開いてお

かなければならない。」という言葉が示す、オープン

マインドな部分を失わない人達であったことを懐かし

く思い出す。