多様な社員が集まる会社・組織に一体感や連帯感をもた
らすためには、「多様性を活かす人事管理」が求められ、
人材育成ではキャリア開発支援が重要になる。
キャリア開発を支援するとは、社員が主体的な意識を持
って仕事と向き合い、充実した職業人生を送れるように
会社が支えること。
こうしたキャリア開発の支援に対して、キャリアは自己
責任であり会社が関わる話ではない、とする意見がある。
しかし、これまでも日本企業は終身雇用の保障で社員の
キャリアに深く関わってきた。
ところが、もはや多くの会社で終身雇用を約束できなく
なってきた。企業は終身雇用を放棄する代償として、キ
ャリア開発支援で社員のキャリアに関与するというふう
に変化してきた。
従って、企業は社員に自己責任によるキャリア開発を一
方的に強いるのではなく、人事とキャリア・カウンセラ
ーの連携によるキャリア開発を通して社員の満足の最大
化を図ることが大きな課題になっている訳だ。