ユニクロの柳井社長の言葉に以下のようなものがある。
若いくして、起業して成功した経営者に、高級車を何
台も乗り回したり、海外のリゾート地にしょっちゅう
行ったり贅沢三昧をする人間がいる。
こうした成功を過信して生活を激変させるような人間
を銀行は見逃さないし協力もしない。
従って、こういう一過性の成功は長続きしない。
やはり社会への適合や出来うる限りの貢献は必須とい
うことであろう。
自己中心的な享楽に浸るものに共感する人間は少なく
日々の研鑽を旨とする者には共感や応援の気持ちを持
つ人が増えるのは当然であろう。
一方、過去に「ノマド」で一世を風靡した本田直之さ
んは最近「ノマド」から「モバイルボヘミアン」とい
う風に自身の提唱するものを転換したらしい。
その詳しい理由は別のブログで紹介するが、簡単にい
うと肝心なのは世間の「ノマド」の信奉者が単なるカ
フェでパソコンやスマホ活用での仕事をすることに肩
入れするものに偏ったことであるらしい。
本田さん自身が現在ストイックな生産的な知的な生活
者であるかどうかは知らないが、少なくとも、その著
書で自分が「ノマド」などの理想の生活のために15
年の節約的生活を送って準備したとのことを書いてい
る。
つまり、何にせよ社会に何らかの形で関わり、いい意
味で貢献することは、自身の欲望の充足のためのみで
はあり得ない、ということだ。
金持ちよりは人持ちや心持ちや知恵持ちを目指すべき
であろう。
金も活かせなければただの「死財」(私財ではなく)
に過ぎない。