現在、職業相談で進路が不明確というわかものが増加し
ている気がする。
多くの人は、具体的な職業が過去と違い、目に見えない
ことが大きな原因と言う。
確かに昔は、近所に商店があり町工場もあり仕事の可視
化の比率は大きかった。
また、地域社会でのネットワークを再構築することで、
職業の可視化を進めることも可能なのではないだろうか。
いずれにしても、わかものの職業相談にはいくつかの理
解の促進が重要。
それは自己理解、環境理解、職業理解、企業理解、就活
理解の5つであると考える。
その中で最も多岐にわたり理解が難しいのが職業理解で
あろう。
ペーパーでの理解の他に「現場」での理解も必要だから
である。
例えば大手の印刷会社の工場に訪問した時に、そこの人
事担当者から「入社希望の学生さんには沢山会社見学し
てもらいたい。なぜならば我々の工場の場合、臭いが現
場にはある。昔、入社した優秀な学生が1週間で辞職し
た。原因は臭いに耐えられなかったからだ。」という話
を聞いたことがある。
なるほどと思った。
そういう意味で地域社会でのネットワークを活用するこ
とで、「現場」を見学し、体験し、職業の可視化を進め
ることも可能なのではないかと考える訳だ。