職業の可視化と地域ネットワーク 2 | キャリア・カウンセラー札幌のブログ

キャリア・カウンセラー札幌のブログ

キャリア・カウンセラー札幌の活動内容やキャリア・カウンセラーとしての雑感を記載しています。

現在、職業相談で進路が不明確というわかものが増加し

ている気がする。

多くの人は、具体的な職業が過去と違い、目に見えない

ことが大きな原因と言う。

確かに昔は、近所に商店があり町工場もあり仕事の可視

化の比率は大きかった。

また、地域社会でのネットワークを再構築することで、

職業の可視化を進めることも可能なのではないだろうか。

いずれにしても、わかものの職業相談にはいくつかの理

解の促進が重要。

それは自己理解、環境理解、職業理解、企業理解、就活

理解の5つであると考える。

その中で最も多岐にわたり理解が難しいのが職業理解で

あろう。

ペーパーでの理解の他に「現場」での理解も必要だから

である。

例えば大手の印刷会社の工場に訪問した時に、そこの人

事担当者から「入社希望の学生さんには沢山会社見学し

てもらいたい。なぜならば我々の工場の場合、臭いが現

場にはある。昔、入社した優秀な学生が1週間で辞職し

た。原因は臭いに耐えられなかったからだ。」という話

を聞いたことがある。

なるほどと思った。

そういう意味で地域社会でのネットワークを活用するこ

とで、「現場」を見学し、体験し、職業の可視化を進め

ることも可能なのではないかと考える訳だ。