長年、キャリア・カウンセラーをやっているといい
話にたまに出会うことがある。
若年者の話しが連続したので、たまには中高年のこ
とに触れてみたい。
中高年の支援では自分の過去の経験との決別が課題
となることが多いように思う。
例えば管理職経験者が一般職として勤務する場合に
役職の時のプライドをかなぐり捨てて仕事に臨む必
要がある。
中には最初から初心に戻って新たな職場や仕事に向
かう覚悟がしっかりできている人たちがいる。
ある中小企業で技術系の部長で退職した40代半ば
の男性の話。
子供も小さく家計費も必要とのことで、異業種、異
職種の管理職で退職時と同額以上の年収の情報に応
募し見事内定した。
3,4ヶ月した頃に面談希望で来訪した時に、仕事
の維持が困難なことの訴えがあった。理由は労働時
間の長さと肉体労働のキツサだった。
その後、過去の仕事に近い業種の技術営業の仕事に
賃金はかなり下回るものの応募し、それにも難なく
成功した。
このようにカウンセラーから見て、成功間違いなし
と思える方々は稀にいる。
その成功の前提は「初心に戻って新たな職場や仕事
に向かう覚悟がしっかりできている」ことだと思え
てならない。