昔読んだ本に「第3の波」と「ジャパン・アズ・ナン
バーワン」がある。
前者は「AI」に代表されるコンピューター社会の到来
を予測した本。(まさに未来を見通した予言の書)
後者は当時、世界でも絶好調だった日本を評論した本。
(この中で日本の経済界と官僚組織の評価は高かった
が政治の評価は著しく低かったと記憶する)
今、前者の予言の通りに社会は進化し続けている。
社会は便利になり、ある意味過去には難しかった手に
入れ難いものやサービスの入手は容易になった。
飛行機でさえ低料金で世界中のどこにも行けるような
世の中になった。
しかし、これは世界の平均以上の経済状況の国に生ま
れなければ出来ないことであることも忘れてはならな
い。
世界には未だに戦乱の舞台の国があり、テロが頻発し
ている。貧困にあえぐ国民がほとんどの国がある。
パソコン以前の国(否、そのはるか前段階の進化度の
国が数多くある)はいつ追いつけるのか。
一方、後者の指摘の通り、日本は一時期、わが世の春
を謳歌した。
しかし、今、日本は世界に誇れる国なのであろうか。
例えば老人大国の「老後難民問題」、明日を担う人材
の養成に関わる「教育予算が過小な問題」、都会と地
方や所得の格差の問題。
数えきれない問題が未解決で改善の兆しがない社会。
少なくとも改善の道筋だけは、早く見出して、付け始
めなければならないのではないだろうか。