日本の高度成長期のような安定した社会では、個人のキ
ャリアはある程度まで緻密に設計することが可能でした。
企業も安定的に発展していくという前提の下、個人のキ
ャリアも先を見通すことができたのです。
しかし、現在の世の中は環境変化が激しく、企業が今ま
でのように個人に明確なキャリアパスを提供することが
難しくなってきました。
従来ならば経験年数に応じて用意出来たポストが減って
しまうとか、時代の変化で会社自体の存在が難しくなる
とかの変化が常態化しているのが現在です。
クランボルツ教授は「変化が激しい時代には、キャリア
は予期しない偶然の出来事によって、その80%が形成
される」と述べています。
プランドハプンスタンスとは、今後起こるであろうさま
ざまな偶然の出来事に対処し、キャリアに転換できる力
を備えておくという考え方と言えます。