キャリアカウンセリングとは2 | キャリア・カウンセラー札幌のブログ

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キャリア・カウンセラー札幌の活動内容やキャリア・カウンセラーとしての雑感を記載しています。

キャリア・カウンセリングの進め方は後に触れるとして、そ

の基本中の基本が傾聴であることは疑いがありません。

傾聴(アクティブリスニング)とは以下のようなものです。

 

傾聴とは、「ただ黙って聞く」という受動的な行為ではなく

相手の言いたいこと・訴えたい気持をきちんと受けとめる

、即ち言葉に言い表されている事実や感情は勿論のこと、言

い表されていない話の背景にある心の動きを聴くという積極

的で能動的な行為。

積極的な聞き方(傾聴)とは自分自身や自分の利益のための

き方ではなくて、話している人のため、つまり、話し手が

いっそうよく理解し、物事をはっきり考え、自信のある行動

をとれるように援助してあげるような聞き方をいう。

(ロジャーズ)

 

その効果とは

① 話し手は尊重されていると感じ、聞き手への信頼感を増す。

② 話し手は感情を発散することができる。(カタルシス)

③ 話し手は本心を話しやすくなる。

④ 聞き手は相手が本当に言いたいことを掴める。

⑤ 話し手は自分自身も、自分が語っている話を注意深く聴く

うになり、それまで自分が気がつかなかった事に気づき、

変化可能性を生み出す。

 

その前提条件とは

傾聴の妨げになるのは、相手の話の腰を折って聞き手が言い

ことを言ったり、話を肯定的にも否定的にも評価したり

することなどである。聞き手は受容的、共感的な態度で聴き

、相手は自分とは違う感情や価値観を持つ個性ある大切な存

在であることを認め、尊重し、受け入れようと努めることが

大切である。

 

 

傾聴(アクティブリスニング)の技法とは以下のようなもので

す。

 

・うなずき、 あいづち

・内容の再陳述

相談者の話の趣旨やその経験・行動・考え・価値観などを

取り、それをカウンセラーが感じ取った言葉で伝え返す

こと

・要約

話の段階、いくつかの段落あるいはひとつのセッションの

わりに、話の趣旨をまとめて伝え返すこと

感情の反射

相談者が“今 ここで”感じつつあり表明しようとしている

情を、評価や偏見を加えることなく、そっくりそのまま

受け取り、返していこうとする応答

感情の明確化

相談者がうすうす気づいてはいるけれども、まだはっきり

意識化していないところを、カウンセラーが言語化す

るこ

・開かれた質問

話し手の自由な応答を促すような質問で、相談者は主体的

発言できるのが特徴で、問題に関して探求し、明確にす

るのを援助するのに役立ち、一般的状況の中から、相談者

にとって関係の深い状況や行動について詳しく話してもら

いたいときに用いる

 

これらの意味や目的、前提条件や効果を理解しながら具体的

技法を駆使していくことがキャリア・カウンセリングの基

本中の基本と言えるわけです。

つまり傾聴という基本なくして、キャリア・カウンセリング

成り立ちえないということなのです。