そこで、キャリアコンサルタント資格を取得して活動を開始
している人が増えている現状のなかで、いかにその質を向上
させキャリアコンサルタントを社会や企業・組織において実
際に機能させ、その評価を高め、価値を認知されるようになる
かは非常に重要な課題である。すなわち、「キャリアコンサル
タントのキャリア開発」の問題である。
その方策としては、資格取得後も実際の相談経験を積み重ね
ながら、スーパーバイザーにスーパービジョンを受けること、
事例検討会を行うこと、さらなるキャリアコンサルタントの
レベルアップのための研修会を設けること、自律的な自己啓
発による勉強を継続することなど、何よりもまず自らの質的
向上努力をおこなうことが欠かせない。
キャリアコンサルタントの資格の取得は単にスタートライン
に立ったことを意味しており、決してゴールではないことを
意識しなくてはならない。