高校生の進路希望には幼児的なものや、実現性に
乏しいものが多い。
たとえば、菓子職人や芸能人、デザイナー、漫画家
という希望が多い。
これらは憧れの表出で現実的な実現可能性を熟慮
した結果の答えではない。
したがって目標とはならない、と考える。
地道な努力や勤勉さの美徳をよしとする気質が社会に
乏しくなった結果、安直な仕業の結果の成功がもて
はやされる風潮がそれを後押ししている。
それと現代は職業の幅がありすぎて多様な選択肢を
絞り込むのに苦労するのも事実。
過去にトリマーやカラーコーディネーター等々は
存在しなかった。
情報量が過去とは比較にならない現代では、ともす
るとその情報の量に埋没しそうになる。
しかし、選択上手になるべきであって情報から逃げ
ては何も解決できない。
高校生には多くの情報を知って、その中から自分に
ふさわしいものを選択する能力を身につけて欲しい
ものです。