これまでの仕事を失うとき、仕事とともに失われ
るのは収入だけではない。
仕事を通して成し遂げようとしていた夢、社会的
成功、生活の安定、人間関係が失われる。
さらに会社は自分を守ってくれるという信頼感も
打ち砕かれる。
会社への愛着や依存が大きければ大きいほど「悲
哀の仕事(mourning work)」は大変なものとな
る。
前向きに行動することは重要だが、悲哀の仕事を
ないがしろにするといつまでも喪失に伴うネガテ
ィブな感情が消えない。
湧き上がる感情を抑圧せず、経験し尽くすことが
必要なのだ。
苦しくても、いずれ自分の感情を客観視できる時
がくる。