こんなふうに歳を重ねてゆきたい
と
思うひとがいる。
その方の、何を知っているわけではないが
なんでもない会話をしているときなど
不意に
『ああ、未来のわたしもこうありたい』
という願いにも似た想いが
どこからともなく湧いてくる。
別に、容姿がどうとかではない。
裕福であるとか
家族や友人に恵まれているとか
そういう環境の良し悪しでもない。
その内側に
乗り越えてきた年月に裏打ちされた穏やかさを抱き
当時の苦しみは計り知れない経験を
目を細め懐かしそうに話す。
もう何もいらないという清々しさがあり
明日、目覚めなくとも構わないと笑える覚悟を持ち
それでいて
日々の生活を楽しみ、ささやかな喜びを持ち活きている。
きれいだと、思う。
美しいと思う。
将来、こんなふうになりたいと思いながら
その自信はまったくと言っていいほど、無い。
けれども。
磨くべきは、己の内側。
どんな状況下にあっても、生きている限り可能性は消えない。
物理的に、現実問題に、阻まれることはない。
努力しよう。
やがて、きれいなひとになれるように。