只今、帰宅中。

都内から西船橋への帰路。

今日はJRで。

しかし、華の金曜日。なかなか楽には帰れないだろう…

そう覚悟を決めていた…。あのギュウギュウ地獄…。


総武線を使う人ならば、容易に想像できるでしょう…。

新宿から電車に乗ると終電近くになると千葉方面には一本では帰れない。

途中、御茶ノ水で乗り換えをする。

そしてその乗り換える総武線は、御茶ノ水が始発の為、ガラガラである。
しかし、乗り換えをする千葉方面の人々があまりにも多い為、到着した中央線が御茶ノ水に着くと…何十人、いや、数百人近い人間の猛ダッシュが始まる。空いている座席を求めて…
反対ホームに止まる総武線に…
まるで、福男を決めるお寺のダッシュの様に…

それを「御茶ノ水乗り換え戦争」という。
言っているのは、僕だけですが…。


なので、御茶ノ水までの中央線では、何としてでも車両右側のドア前を死守しなければならない。戦争の猛ダッシュに向けて、ポールポジションをとらなけらばならないのだ。
とは言え、途中の駅で人々が乗ってくるので、結局…中の方、中の方に追いやられ…

戦争に負ける。

すると、総武線の次の駅「秋葉原」での大量乗車により、潰され…おおよそ市川まで、押し寿司地獄を見る。

今日もその覚悟を決めていた…。


あの男を見るまでは…。





その男は僕と一緒に代々木で中央線に乗った。
その時点ですでに…僕とその男は車両の中ほどまでに追いやられていた。

すると男は、次の信濃町で電車を降りた。すいません、すいません…と、人をかき分け、信濃町のホームに降りた。

ただ、なんとなく僕はその男を目で追っていた…。

しかし、その男は…卓越した高等技術を僕の前でやってのけたのだった!


男は乗ってきたのだ!


一旦ホームに降りたのだか、そこから皆が電車に乗るのを見届け…
最後に自分が乗ってきたのだ‼

僕は目からウロコが落ちた…。




「その手があったか!!」


そうだ!毎駅、毎駅、最後に自分が乗れば、御茶ノ水での戦争の時には…ポールポジションがとれる!

なるほど!その手が‼‼

遅れること2駅。僕もその技を見よう見まねで試した…。







そして僕は今、このブログを書いている…
足を組みながら…。

あの御茶ノ水乗り換え戦争に、勝ったのだ。



ありがとう。男。
僕はしばらくの間、戦争に負ける事はないだろう!!





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※)写真は先日、桜を見に行った時の僕です。文章とは関係ありません。