前回まで
梅雨のさなかの那覇にやってきました。
高温多湿で雨もよい、過ごしにくい時期だよなあとぼやきつつ外に出ます。
こうした古臭い表現を使うと誤字?との指摘を受けることがあります。
「さなか(最中)」ですが〈もなか〉〈さいちゅう〉と区別しにくい。
「あめもよう(雨模様)」ではなく
「あまもよい(雨催い)」=今にも雨が降り出しそうな空模様
ただこの時期は花の季節でもあります。
南の島の花の代表格「ハイビスカス( Hibiscus )」
まあ、一年中咲いているとの噂もありますが。
アオイ科「ハイビスカス」の種類と分布はとても広く
ハワイの「アロアロ( Aloalo )」神に捧ぐ花
マレーシアの「ブンガ・ラヤ( Bunga raya )」大きな花
などなど
沖縄では「あかばなー(赤花)」「ぶっそうげ(仏桑花)」「ぐそーばな(後生花)」と呼ばれ、天と地、現世と来世をつなぐ幸運な縁を取り持つといわれています。
ただ、宮古ぐちの「パナギー」は語源が分かりませんでした。
南の島を代表するもうひとつの花「アラマンダ( Allamanda )」
個人的に語感から「アマランダ」と誤読しがち。
熱帯アメリカ原産で、和名が「アリアケカズラ(有明葛)」
ハワイの花言葉が「アロハ・オエ( Aloha ʻOe )」
「あなたに愛を」「(いつか)さようなら」
けれども甘いだけではなく、キョウチクトウ科のアルカロイド(毒性)を持つため、取り扱いに注意が必要です。
4月の記事「ツルニチニチソウ(蔓日々草)」と同じ。
満開すると真っ赤なアジサイみたいに見えるアカネ科の「サンタンカ(山丹花)」
東南アジア原産といわれる「サンタンカ」の学名が [ Ixora chinensis ]
中国のシヴァ神?
( [ Ixora ] はヒンドゥー教のシヴァ神を指すポルトガル語らしい)
まあ、神さまに近い花と了解しておきましょう。
6月の沖縄を象徴する花ともいえる「ゲットウ(月桃)」
沖縄で広く歌い継がれる歌「月桃」
作詞/作曲 海勢頭豊 1982年
タイトルに「映画バージョン」とあるのは
映画「 GAMA 月桃の花」( 1996 )の主題歌版だから
そういえばこの映画は DVD などが無く、今も上映会でしか観られないようです。
その昔、上映会のお手伝いをしたことがあったっけ。
この曲の影響もあり清楚なイメージですが、開花するとちょっとホラーな感じ。
それはまあともかく、「サンニン」とも呼ばれるショウガ科の「ゲットウ」は抗菌力や防腐作用があり、古くから生活に密着し薬用、食用、飲用、虫よけ、食品包装、香料/香油など広く利用されてきました。
梅雨時から夏の沖縄を代表する「サガリバナ」は、訪れるのがちょっと遅かったみたいです。
日没に咲き始め一夜で散ってしまう儚さから、花言葉が「幸福が訪れる」
運良く見る事が出来たひとに「幸福が訪れる」という訳です。
また別名が多く「舞香花(もうかばな)」「沢藤(さわふじ)」など
但しマメ科の「フジ(藤)」とは遠く、独自のサガリバナ科
久し振りに首里城の守礼門
ひとが写り込まないタイミングを狙い、かなり粘りました。
守礼門から円鑑池(えんかんち)に下りる道に立つ、沖縄戦で焼かれたアカギの枯木。
今では着生したクワ科の「アコウ(榕)」の芯柱となっています。
1960年に撮影された説明版の写真
当時は周囲に植物が少なかったことが見て取れます。
2019年10月31日未明、火災に遭った首里城正殿周辺は鋭意復元工事中。
場所が少し異なりますが 2016年6月撮影
龍潭から見上げた首里城正殿(左端)
完全に意味不明なこんな所にも出没。
ふらふら歩き回ったごほうびに、エンダーこと A&W のルートビアで冷え冷え。
ついでに、カーリーフライとモッツァバーガーも食べたみたいです。
まあ、そうでもしないとやっていられません。
さてと、暑い湿気っぽいとぼやくくせに、この時期の那覇にやって来る訳があるような無いような
以前記事にした事や
こんな事や
あんな事に、少しだけつながっているのかも知れません。
最後は意味不明なまま、つづきます。
追記;
7月上旬に機会があったので、満開のサンタンカを撮ってきました。
せっかくなので、サガリバナも撮り直してみました。
まったく、何をやっているのやら。