連休の最中(さなか)ですが、何処かにお出かけという雰囲気ではすっかり無くなってしまったので、前回に引き続き、近所をふらふらしています。

 

春の黄色を代表する、菜の花を外す訳にはいきません。

 

愛でて食べて美味しいアブラナ科(アブラナ属)は、古(いにしえ)から人々とお友だちです。

 

 

このところの気温上昇により、「サクラ(桜)」の開花が進みます。

 

入れ替わるように、「ハクモクレン (白木蓮)」が散り始めています。

 

春先を彩る木蓮の花は、春霞のようにほんの一瞬。

見遣るものだけの一瞬の特権かもしれません。

 

 

そうだ、ほんのひと時の里山の春の妖精、カタクリの花は今どうだろう?

そんな事を思い出し、とある雑木林を訪れました。

 

カタクリの開花は1~2週間と短く、訪れた谷戸では少し早かったようです。

 

カタクリはとても不思議な植物で、種から開花まで8年もかかります。

たった一枚の葉を地上に伸ばすのは、毎年ほんの数か月。

残りの日々を地下で過ごし、8年を経て2枚目の葉を出すと、初めて花を咲かせます。

 

長い歳月を経て、うつむき加減の一輪の花がようやく開く様子から、「初恋」「孤独に耐える」などと(花言葉で)擬人化されます。

 

 

帰り道、芝地や畦に咲く小さな青い花、「オオイヌノフグリ」を見つけました。

 

「この花って今頃あっちこっちで咲くけど、可愛いよねえ。名前とか知ってる?」

「うん、残念ながら知ってる。実はこの花は… 」

「え? 『残念ながら実は… 』って、またろくでも無い薀蓄(うんちく)を開陳するつもり?」

「いや、そんな。和名は『オオイヌノフグリ』、本当さ。」

「はぁ? 『オオイヌノ… 』何だって?」

「あぁ、『オオイヌノフグリ』だよ。」

「それってまんま『犬の… ○〇?』、 ひどい名前を付けられちゃったものだね。」

「うん。でも『日本の植物学の父』牧野富太郎博士、直々の命名だから… 」

「でも、そういう時は別名があるんでしょ?」

「色から『瑠璃唐草 (るりからくさ)』とか、『Veronica persica (ヴェロニカ・ペルシカ)』とか。」

「へぇ~、イースターっぽいんだね。」

 

 

追憶はともかくとして、何れにしても春です。

 

 

次の季節を迎える期待なんて、とても贅沢な瞬間だと思ったりもするのです。