一度訪れてみたかった、「ホテル・ニドム」に宿泊。
八日目(前半)
翌日の朝です。
まずは朝食のレストランへ。昨夜と同じ、メインダイニング「ニンクル」です。
こちらではブッフェ形式ではなく、和洋どちらかのセットとしてサービスされます。
まずは洋食のセットのご紹介。
チーズをふんだんに使ったポタージュ。
グリーンサラダと、
モツァレラチーズのオムレツ。卵の焼き方は何種類だったかな、選べました。
和食をチョイスすると、基本のお膳。 煮物、和え物にお造り。
ご飯のお供と、
焼き物がサービスされます。 焼き物は好みに応じて選べるようになっていました。
日常では、朝食をゆっくり食べるという事が殆どありませんが、旅先ではつい朝からゆっくりしてしまいます。こんな風に、余裕を持ってサービスされたら尚更です。
とはいえ、チェックアウトの時間はやって来ます。
そんなところに隠れてると、置いてかれちゃうよ~。
棚の後ろの構造材、ちょうな(手斧)ではつったように鱗状の木肌になっています。仕事が細かいなー。
ニドムでの滞在は一泊だけでしたが、スタッフの方々の対応が気さくで、とてもゆっくり過ごす事が出来ました。
「もっと居たかったね~」、「また来たいね~」なんて言いながら、移動再開です。
本日のルートは、とりあえず国道276号線で支笏湖、そこから洞爺湖を目指します。
〔資料映像〕 以前支笏湖に向かう道で、こんな車に接近遭遇!
今度はそんな事にならぬよう、 安全運転で参ります。
まず立ち寄ったのが、支笏湖畔にある、「苔の洞門」。
ネイチャーセンターでちょっとした説明を受けてから、洞門にむかいます。
ガイドブック等には「無料」とありますが、実際には幾許かの寄付金をおいて、パンフレットを貰うかたちになります。
また、10年くらい前から崩落の危険があるため、内部への立ち入りは出来なくなっています。
「ここを進むんですか?」
足許は山砂です。 ここを800m歩くのは、かなり大変です。
「こんなに大量の砂撒いて、歩きにくいよ~。」
「まさか持ち込んだわけないでしょう。」
「これだけ山砂あったら、売れそうだね~。」
「どうやって運び出すのさー。」
この大量の砂、昨年の豪雨による、まさしく土砂崩れによって、押し出されて来たものだとか。
以前は、もう少し整備されていたという事なのですが、自然の力には勝てません。
「ねえ、休もうよ~」
まだあんまり進んでないんだけどな。この日は暑かったので、ペンギンくんには辛いかな?
「まだ着かないの~」
「砂の女」~ 「それは安部公房。 」
「砂の器」~ 「えっと松本清張。 」「砂の惑星」~ 「うーん SF だー。」「砂の城」~ 「そりゃ少女まんがだろー。」
だんだんうわ言みたいになって来ました…
砂の道を歩くこと20分、ようやく入口というか終点に着きました。このスロープを登ると、
このように、奥を垣間見ることが出来ます。
「これが苔の洞門かぁ。」
本当は、こんな景色を期待していたのですが……。
雰囲気だけでもと、ちょっと工夫して撮影してみました。
来た道は当然、進んだ分だけ戻らなくてはなりません。なかなかにハードなスポットでした。
ああ、今朝の優雅さは何処へやら。いきなりちょっとしたトレッキングになってしまいました。
ここへ行かれる方にひと言、しっかりとした靴とお水の持参は必須です。
そして、ガイドブックの写真は、10年以上前に撮影されたものなので、現状はだいぶ異なっています。
更に国道276号線を進み、旧大滝村の「きのこ王国」でお昼にします。
沢山の人で賑わっています。立地が良いとはいえないのですが、人気があるんですね。
「テラス席 暖房中」
この日の外気温は30℃を超えてます。さすがに入る勇気のある人はいないようです。
屋台形式で色々なものを買い込んで昼食です。
骨付ソーセージ行者にんにく風味。中々いけました。
「おともだち?」
残念ながら、光るおともだちは居なかったみたいです。
国道453号線から、山の方に少しそれてみます。
「滝で~す。」
白老岳から流れ出す長流川の支流、三階滝川の三階滝に寄り道です。
「アロニア ソフトクリーム」というものが駐車場の売店にあったので、買ってみました。
アロニアとは、チョークベリー(Chokeberry)というバラ科の果樹。
旧大滝村の特産品として10年くらい前から栽培を始めたそうです。ポスト、ブルーベリーの声もあるとか。ちょっと、くせのある酸味で、ソフトクリームに合ってました。
更にこんな物も売っていました。
余市産の佐藤錦、型が悪いのでこの値段。安いなぁ。