「郷中」を手本にした若手経営者育成塾 | シンダンシのひとりごと。

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新潟県を拠点に活動する中小企業診断士のブログです。

こんにちは。
コアコンサルティングの土田正憲です。



鹿児島県は、薩摩藩士の子弟教育「郷中」を手本とする「かごしま産業おこし郷中塾」を開催するそうです。
★かごしま産業おこし郷中塾
http://www.pref.kagoshima.jp/af01/sangyo-rodo/syoko/gojyuu/bosyuu.html


ホームページに掲載されているカリキュラムを見てみると、この塾は「全体講義」「交流会」「実践講座」の3つで構成されており、このうち交流会においては先輩経営者との意見交換が含まれています。この点で、年長者が年少者に文武を教える郷中を手本にしているのでしょう。


他方、全体講義では大学教授などから先端事例の講義を受け、実践講座では新規開発、販路拡大、海外展開の3つの分野について学ぶ内容となっています。さらには、海外現地視察もあります。しかも受講料は無料です(視察などの費用は自己負担)。


大学教授のほかに地元の経営者を複数招いて行うこのような塾(研修)は行政だからできることでしょう。また、事業承継は大きく「資産の承継」と「経営そのものの承継」の分けられますが、このような取り組みは後継者育成という面から「経営そのものの承継」に役立つもので、中小企業の円滑な事業承継に有効な方策の1つになると思いますね。