ライジング担当Pの松山です。
現在、ロサンゼルスの某スタジオでモーションキャプチャと音声の収録を行っています。…が、今週は私だけ現場を抜けて一時帰国してます。日本でのっぴきならない仕事がひとつありまして。

さて今回、ライジングで「LAでの収録」を選択した最たる理由としては、「ハリウッドはアクターの層がとてつもなく厚い」ということが挙げられます。
例えば「システマ(=ロシアの軍隊格闘術)ができる役者さんを集めて欲しい、できれば軍隊上がりで」といったレアな要望や、「恐竜の動きがうまい人」、はたまた「セルビア訛りの英語を話すセクシー女優…」みたいに少々ムチャ振りをしても、現地スタッフはすぐにこう返してきます。「問題ない。ここは“ハリウッド”なんだから!」 …LAは天気も人もピーカンですね、いやいい意味で。
日本のスタジオの収録環境や技術も今やほとんど引けをとりませんが、こういったところはやはり世界中から人と才能とやる気が集まるエンタテインメントの本場“ハリウッド”ならではだと思います。
ちなみに役者を募るオーディションの段階では、機密の関係でゲームタイトルをまだ明かしません。嘘のタイトルで募集をかけ、オーディション用台本内の雷電の名前も『トム』みたいなありふれた名前を使います。…えぇ。正直なんでもいいんです(笑)
で、面白いのが、後日合格したアクター陣を集めてのキックオフ・ミーティング。
皆を前に真のタイトルが『メタルギア ソリッド ライジング』と発表されるやいなや、悲鳴にも似た歓喜の声がアクター全員から発せられ、その後の資料映像の上映にも、皆、終始興奮状態です。
「MGSシリーズの仕事に関われる、という喜びと誇りがアクターさんからビシビシ伝わって来ました。何回もモーキャプに携わってきましたが、このような感覚はやはり海外ならではのものと感じました」とは今作のデモ監督を務める小林君の談。
手前味噌ですが、僕自身も日々、MGSシリーズのコンテンツ力と“HIDEO KOJIMA”ブランドの凄さを感じながら仕事をさせてもらってますが、たしかにこのあたりの手ごたえは、日本でより海外での方が比較にならないくらい強烈なんです。
上述のキックオフの光景などはぜひ皆さまにもお見せしたいところですが… スミマセン!!!!
この部分のメイキング撮影、うっかり撮り漏らしてしまいました。活字だけでゴメンナサイm(_ _)m
おっと、そろそろLAに戻らねば…と逃げるように、皆さま失礼!!