夫は関西有数の男子進学校から国立大学にいき、大学ではむさくるしい体育会に所属していた。
高校時代は通学電車の中で女子高生を眺めながら「学校に女子がいたら」という妄想を繰り広げるものの、
女子高生とはほぼ話すことのない3年間を過ごしてきた。と思われる。
(明確に聞いたわけじゃないけど色んな話から想像して99%そうだという確信がある)
別に取り決めた訳ではないけれど、私たちはお互いの過去の恋愛に関しては一切踏み込まない。
ただ、恋愛経験に関して相当な差があるだろうとお互いに思っている気はする。
今さら聞かれることは無いと思うけど、
もし夫に過去の恋愛に関して聞かれたらこの2つだけを伝えようと思っている。
「過去は色々あるよ。でもその全てがあったから今の私がいるよ」
「恋愛は既存のコミュニティ内ではしないという徹底したルールを持ってたから、
あなたが私の元カレと出会うことは絶対にないよ」
と、そんな夫が先日、秋の紅葉による京都市内の大渋滞に巻き込まれる車内で
「すごく可愛い子やのに、彼氏は全然かっこよく無いパターンって結構あるな。女性の方が性格重視なんかな」
と言い出した。
もちろん間髪入れずに「いや、見た目はいまいちやけど年収が高いとかじゃない?」と私は答えた。
すると「えっ…お金なん…?」という驚きの声、のち沈黙。
いやいや、その驚きと沈黙(おそらくショック)に「えっっっっ…」となる。
ピュアというか世間知らずと言うか・・・。
「婚活においては女性は年齢、男性は年収をみられるんだよ。」と一般論を伝えた上で
「女性は男性の稼ぐ能力に信頼と尊敬を抱き、それが愛になるんだよ」
とデヴィ夫人のお言葉でフォローもしておいた。
恋愛と婚活は違うし、人によって重視するものも違うけど、
夫の中に「女性が年収を気にする」って概念がなかったことに心底びっくり。
何かの間違いで夫が港区の飲み会に一回参加でもしてみたら、
世界が違って見えるんじゃないだろうか。
私としてはその世界を知った後の夫とぜひ話をしてみたい。
(私も港区の飲み会の実態なんて全く知らないけど)
それでいうと、いつか夫に過去の恋愛について聞いた時に
私の想像と全然違ったら世界は違ってみえるだろうな。
今の夫が変わる訳じゃないから別に過去は何でも良いけど、想像したらめちゃくちゃ楽しい。
70歳になったら聞こうかな。
