マスク姿のランナーも…北京マラソン、汚染深刻化に負けず3万人参加
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131020/chn13102017550003-n1.htm
北京国際マラソンで、マスクを着け天安門前を走るランナー(右下)ら=20日(共同)
大気汚染が深刻化している北京市で20日、北京国際マラソンが開催され、日本人を含む国内外のランナー約3万人が参加した。この日は晴天に恵まれ青空が広がったが、参加者にはマスク姿の人もいた。
中国でも健康ブームが広がっており、マラソン参加者は年々増加。北京在住の会社員の女性(34)は「大気汚染を警戒するより、マラソンに出たい気持ちの方が強い」と笑顔を見せた。
【ねこ目】
知人の中国人の職業は銀行員。大手銀行の副支店長。彼と会う度に口からこぼれるのは預金者の質の悪さ。具体的に言えば、成金の性質(たち)の悪さである。しかし私(筆者)以外にはこのような話はしづらいと言う。理由は関係にある。彼の妻は役所勤務。親戚の中にも役所勤めが多い。事実を「事実だから」と言えないおかしな社会環境が彼をそう言わせる。
「仕方がない」とも彼は言う。確かにそうだろう。事実を言えばすべてを失う。Chinaで彼の持つ背景を失うことは敗者を意味する。だから中共にマイナスイメージとなる事実は公言できない。
そんな彼も健康家。休日ともなれば必ず水泳をする。寒い冬でも長江で泳ぐと言う。会うと必ず挨拶代わりの私の第一声は「泳いでる?」である。
ある時、彼が「昔に比べれば長江が随分と汚くなった」と言った。長江はあまりの大きさから、日本の川のような水の色ではない。いつも土の色である。知らない者からすれば、いつも汚く見えるのだが、長年泳いだ健康家からすればそうではないようだ。水の質が変わってしまったと言う。
私は素直な疑問を健康家の彼にぶつけた。「なぜそれでも長江で泳ぐのか?」。彼は「長年ここで泳いできた。やっぱりここで泳ぎたい。それに選択が他にない」と答えた。彼の気持ちはよく分かる。悪いと分かっていながらも否定できない自分の背景。私は彼のことをChinaの知人の中では純粋な人と見ている。性質の悪い成金なら、きっとジムのプールで泳ぐことがステイタスと感じるだろう。
北京でマラソンに出たい会社員の気持ちも分からないでもない。しかし、今の北京の空と空気から、「走りたい」と思う感覚は理解に難しい。長江で泳ぐ健康家の彼とは違うような気もする。中共の演出に躍らされていると考えるのは勘ぐりすぎだろうか。
日中両国のマラソン愛好者による「北京カモシカ会」の高橋恵子さん(52)=北京市在住=によると、日本人の参加者は昨年より増えた。「北京も今日のように空気がきれいな日もある。汚染はあまり気にしていない」と話した。
【ねこ目】
China人のChina観は、中共に対してどうであったとしても仕方がないと言える。しかし、日本人の「汚染はあまり気にしていない」発言と、その取り上げ方にはマスコミの意図が見え隠れする。一人の人間として何をどう思うかは自由だが、異国の地における日本人の発言は、日本の感覚と誤解を受けやすい。
東京電力福島第1原発の汚染水問題は事実だが、マスコミの北京における大気汚染の取り上げ方と比べれば、その信憑性のなさに違和感を持ってしまう。
マスコミへの不信は周知のこと。私がここで言いたいのは「北京カモシカ会」に申したい。北京における日本人主催の会として日中親善が目的にあるのはよい。しかし嘘はいけない。北京の空を見て、空気を吸って、「汚染はあまり気にしない」のは大気汚染で苦しむChina人をないがしろにしてはいないか。私の知る老北京(古き北京)とは雲泥の差と言ってもいいのが今の北京の環境である。
長年中共の下に従順に働いた老北京人が、定年後の今、これまで続けてきた散歩ができなくなったと嘆いている声は、Chinaのネット上で見るのは珍しいことではなくなった。
北京国際マラソンは1981年以来、毎年秋に開催。昨年は沖縄県・尖閣諸島をめぐる日中関係の悪化を背景に、主催者が一時日本国籍の選手登録を認めない事態が起きた。
【ねこ目】
「主催者が一時日本国籍の選手登録を認めない事態が起きた」ことは事実だが、その直後に撤回したことも事実としてひとつの記事にするべきだ。主催者への社交と、対外的なことを気にする中共の不安定さを示すよい例なのだから。