<中国>江氏と胡氏、主導権争い…北戴河会議 | ねこ目

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<中国>江氏と胡氏、主導権争い…北戴河会議

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120812-00000015-mai-cn

 【北京・工藤哲】中国共産党の指導部が10年ぶりに世代交代する第18回党大会を今秋に控え、河北省の保養地、北戴河(ほくたいが)で重要方針を話し合う「北戴河会議」の行方が注目されている。政治局常務委員(現在9人)の数や顔ぶれ、若手指導者の登用などが焦点で、存在感を誇示する江沢民前国家主席(85)と胡錦濤国家主席(69)との間で主導権争いが続いているとみられる。

 会議は今月上旬に始まり、胡主席や次期最高指導者への就任が確実視される習近平国家副主席(59)、引退した江前主席や曽慶江・前国家副主席(73)も現地入りした模様だ。

 最大の焦点は、最高指導部を構成する政治局常務委員を7人に削減する案だ。経済政策や、失脚した薄熙来(はくきらい)前重慶市党委書記(63)への対応などで常務委員の意見が割れたとも伝えられ、意思決定が迅速になるため胡主席が削減に積極的とされる。しかし、「ポストを減らせば不満を持つ勢力も増え、現指導部が最重視する『安定』が脅かされる」(共産党筋)との理由から、現状維持に落ち着く可能性もある。

 常務委員の新たな顔ぶれについては、香港紙「明報」が9日、既に6人が固まったと伝えた。習副主席と李克強副首相(57)が留任するほか、政治局委員(現在24人)から王岐山副首相(64)や李源潮・中央組織部長(61)、張徳江・副首相兼重慶市党委書記(65)、兪正声・上海市党委書記(67)が昇格。7人に削減された場合、残り1人は劉雲山・中央宣伝部長(65)と汪洋・広東省党委書記(57)、張高麗・天津市党委書記(65)が争い、9人ならばこの3人が就任するとの見通しを伝えた。

 胡主席の「次の次」を狙う第6世代が政治局委員に昇格する可能性もある。第6世代で地方のトップを務めているのは、胡春華・内モンゴル自治区党委書記(49)、孫政才・吉林省党委書記(48)、周強・湖南省党委書記(52)の3人。胡氏と周氏は、胡錦濤主席の出身母体である党の青年組織「中国共産主義青年団(共青団)」のトップを務めていることが強みだ。

 一方、江前主席の動向も注目される。国営新華社通信は先月末、「簡明中国歴史読本」に江氏が序言を寄せたと伝えた。この時期の報道は、北戴河会議を前に影響力を示したい江氏の意向の表れとみられるが、「そこまでしないといけないほど影響力が弱まっている可能性もある」(外交筋)といい、駆け引きの激しさを示すものと言えそうだ。

 ◇北戴河会議◇

 北京に近い渤海沿岸の避暑地・北戴河で毎年夏に開かれる共産党指導部の非公式会議。「北戴河」は清代末から外国人向けに開発され、のちに高級幹部用の保養地になり、毛沢東氏やトウ小平氏らが水泳を楽しんだ。「休暇を利用した指導者間の断続的な意思疎通」が目的とされる。